朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


ボートレイト伯爵が老化による錯乱で……。そんなはずはない。おじいちゃんと呼んではいるけど、彼はまだ六十代。ぼけてしまうには早い。きっとエドガーが伯爵を庇ってくれているんだろう。


「そんな。それにしたって……」


納得いかないといった表情で手をバタバタ動かしながら、まだ何か言おうとするオーケン。

そんな彼に、エドガーがすっと息を吸って言った。


「もう良いと私が言っているのだ。これ以上騒ぐな」


大きな声で怒鳴るわけでもない。それなのに、空気が震えるくらいの威圧感が、その声にはあった。

喉に何かがつまってしまったように黙り込んだオーケンの前を通り、エドガーは私の手を取る。


「王女、こちらへ」


返事をする間もなく、私はエドガ―の自室へと連れていかれたのだった。


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