朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「ここが今日からあなたの住む場所だ」

「うわあ!」


馬車から降りた私を出迎えたのは、御影石でできた白い宮殿だった。

背が高く横にも長い、窓ごとに彫刻付の豪華なバルコニーが設置された建物が左右に鎮座し、その奥、コの字になるようにメインの建物が立っている。四角の左右の建物とは対照的に、中央の建物は丸い屋根が印象的。階段で地上とつながる大きな入口。装飾が施された柱が階段の端に何本も並んでいる。

ここから歩いて、あの中央の入口まで、どれくらいかかるのかしら。言葉を失っていると、王がぼそっと言った。


「口、閉じろよマヌケ」


はっ。しまった、あまりにすごい宮殿であんぐりと口を開けてしまっていたのね。


「ここは王族や使用人の他に大臣の住居や議事堂、裁判所、礼拝堂、劇場などがまとまっている」


それで、こんなばかでかい、いやとっても大きな宮殿になったわけか。

アミルカの城は山を削った土地にできたもので、5層に分かれてそれぞれの城壁で区切られていた。見張りの塔が一番上にあって、下の方には兵士が住んでいた。

高さは勝っているけど、ただ切りだした石を並べて積んだだけのような城塞だった。目の前の宮殿のような美しい丸い屋根や、高い彫刻技術なんてなくて、ただ戦いに備えるだけの城だったように思える。


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