朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「だってあの人、私に命を狙われていることに気づいてるのよ」


部屋を出ていく直前のあの悪魔のような笑い方。完全に私の企みを見抜いてあざ笑っている顔だった。その部分を説明しなおすと、伯爵は顔を赤くして怒鳴った。


「それは大問題じゃないですか!」


そのあとですぐ顔面蒼白になって部屋をウロウロしだす伯爵。その顔の色は赤くなったり青くなったり、コロコロと変わった。


「すぐこの国を脱出しなくてはならないかもしれない」

「どうして?」

「あのですね。あなたなら自分を一度でも殺そうとした人物を城の中に置いておけますか?」

「嫌よそんなの」

「でしょう? つまり、国王があなたを国王暗殺未遂の罪で処刑する可能性だってあるって話なんです」


なるほど~。って、それ困る。殺しに来たのに逆に殺されちゃたまんない。


「でも、私まだ生きてるわ」


エドガーが私のしたことに怒って処刑する気なら、一瞬でできるはず。あの人にはそれだけの権力がある。


「あのひと、私のこと可愛いって言ったのよ。少しずつでも、夫婦らしくなっていければいいと……」


それに、無断外出を禁じたのは、私の身を守るためだとも。


「そんな甘い言葉に騙されてはいけません。国王があなたを好きになる要素が、どこにあるというんです」


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