ただの幼なじみ、だったのに…!?
「もー、あんたらほんっとに仲良すぎ。式の間ずっと2人で話してんだから。」

「だってー、暇なんだもん。」

「全く…。綾瀬、あんた甘やかしすぎ。」

「いーんだよこいつは。ちょっと甘いくらいで。」


りのちゃんはお友達っていうよりお姉さんみたいな感じで

いざって時にすごい頼りになる。


「もーお前らすでに噂になってんぞ。入学初日からいちゃいちゃしてっからだ。」

「いつものことだし、私達別に付き合ってないからー。」

「紛らわしいんだよ、ったく…。」


天海くんは悠の肩を軽く叩きながらそう言った。


「別に俺らなんもしてねーじゃん。」

「いやいや、常にくっついてんじゃん。」

「そうかぁ?」


幼い頃から一緒にいすぎて、お互いの距離が近いのなんて当たり前になっているからか、なんなのか。

とにかく、男女として意識していないのだ、私達は。
< 20 / 519 >

この作品をシェア

pagetop