ただの幼なじみ、だったのに…!?
「…大事なんだね、ゆらちゃんのこと。」

「…あぁ。」

「じゃあ、しょうがないや。」


行って、と雛子は俺の腕を離した。


「…悪い。」

「何言ってんの、私達いとこ同士なんだから。はやくゆらちゃん追いかけて。」


手遅れになったら許さないよ、と雛子は俺の背中を押した。

俺は、人ごみをかきわけるように

ゆらの走り去ったほうに走り出した。
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