ただの幼なじみ、だったのに…!?
[悠side]


「あいつら帰ってこねーなー。」

「どしたぁ、気になる?有栖のこと。」

「なんでそこでゆらの名前が出てくんだよ笑」


俺が笑うと、からかうような表情だった皐が急に真剣な顔をして俺に言った。


「ぶっちゃけさ、まじで悠は有栖のことどー思ってんの。」

「ただの幼なじみだっていっつも言ってんだろ?」

「ほんとにそれだけか?このままだと、まじでお前真田先輩にもってかれんぞ?」

「なんでお前がそのこと知ってんだよ。」

「朝、真田先輩と有栖が一緒にいるの見たんだよ。」


…めんどくさいことになってきた。

俺はこの時、直感だけでそう思った。

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