ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~家族の絆は深まるばかり~
そんなふうに会話しつつ下駄箱まできて上履きに履き替えていると


『あ!あの東海林真穂さん。これ読んでください!』

と手紙を渡して去ってく男子。

今月入ってから何人目だろう

ただ、今の男子は緊張してたのかな?
致命的ミスを犯している

『あ〜あ、私は菜穂だっつーの!!!』

あ、朝から菜穂ちゃんにお怒りスイッチが入った。
ランドセルの色と髪型が一緒だけど、服は色違いを着てるから今日は間違いようがないのに。

ちなみに洋服が色違いのときは大体青系が菜穂ちゃん、赤系が真穂ちゃんである。

2人ともキッパリしてるけど真穂ちゃんのが雰囲気柔らかくて人気がある。


『はい、真穂。』

そう言って手紙を渡す菜穂ちゃん


『ん、それ読む必要あるかな?』

あ、真穂ちゃん静かにキレてた。

昔こそそこまででは無かったけども彼女達は間違われるのが1番嫌いなのだ。

私は小さな頃から一緒に居るからたとえ服を入れ替えられたり話し方変えてみたりしても2人を見分けられる。


そんな感じで我々は残りの学校生活をそこそこ平和に過ごしている。
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