瞑想と彼女と現実と

翼の折れた伝書鳩

マカはICEBREAKERSを取り出して一粒食べた。

何それ?とユースケさんが反応した。

フリスクみたいな、でも日本に売ってなくて、前海外行った時に買ったの。
大切に食べてるんだ。

おいしそうだね。

マカは握っていたケースを渡した。

あげる。一個。スイカ味がおいしいんだよ。

でも大切なものなんじゃ・・・?

いいの。ユースケさんは私にとって大切な人だから。
だからスイカ味も幸せになれるから。

にっこり笑ったマカ。マカロンの意味がちょっとわかったきがした。

ありがとう。

そう言って一粒もらった。甘いスイカの味が口の中に広がった。

今日もまたおしゃべりなお客さんがやってきた。
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