瞑想と彼女と現実と
そのひとが来た瞬間、お店がぱっと明るくなった気がした。

参った参ったー!このお店にたどりつくのに1時間かかっちゃったよ。

とガハハと笑った。

いつものことじゃないか、いらっしゃい。

お兄さんに続いて小さくいらっしゃいと言ってみた。

おっなんだ?バイトでも雇ったのか?この人が来ないお店に雇う金あんのかよ。

しゃべるしゃべる。名前はツヨシと名乗った。マカと言ったら大きな声で笑われた。

どんどんどんどん言葉が走ってくる。マカは追いつくことができなかった。

あんまりマカをいじめないでくれないか?大切なバイトさんなんだよ。

わーるかったって!マカはなんでこんなとこで働いてるんだ?もっと時給のいいとこなんてあるだろう?まさか、ユースケのことが好きなのか?

・・・居心地がいいの。このお店が大好きなの。

真面目なコメントにあっけらかんとしたツヨシ。少し笑って服を選び始めた。

それはもう着るとまた姿を変える服に驚いた。

どこに来ていくの??

マカはおしゃべりになった。

それはなぁー。内緒。

えーなんで?!

へへへっー。マカにはまだ早いんじゃねーかー?

いじめるなっつーの。

ユースケさんが見かねて言葉を発した。
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