瞑想と彼女と現実と
久し振り。

女の人がユースケさんの前に立った。

あ、久しぶりだね。

少しそっけなかった。

あれからどうなの?繁盛してるの?人いないけど。

いや、全くだよ。ゆっくりやろうとは思ってる。

バックルームの扉が少し空いてて女の人がそれに気づいた。

バイト・・・雇ってるの?

あぁ・・・まぁ。

私との店・・・だったのにね。すっかり他の人雇って。
ずいぶんさっぱりした性格になったのね。

何も買わないなら出てけよ。

今度結婚することになったの。

ぴくっと少し手が動いた。

あなたにも一応来てもらおうかなって思って。
6年も付き合った仲なんだし。はい。

と招待状を渡された。

大手企業の社員の人なの。夢もお金もはっきりしてて、
中途半端なあなたと大違い。

気が向いたらでいいから。

じゃあ、といってコツコツ音を鳴らしながら帰って行った。

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