強引同期に愛されまして。

目の前が晴れたようなすっきりした気分になった途端、流されてた気持ちも立ち直る。


「ちょっと待った」

「ぐえっ」


ボタンの外されたブラウスを押さえながら、彼の頭を押しのける。


「んだよ。なんだ急に」

「おなかすいたから先にご飯!」

「さっきまで流されそうになっていたくせに!」

「さっきはさっきよ。夕飯抜くのも、変な時間に食べるのも体に悪い」


ボタンを直しながらそういうと「ちぇ」と頭を書きながら彼がため息をつく。


「じゃあ早く作って食おうぜ」

「うん」


私が起き上がってキッチンに戻ると、彼もネクタイを外して腕まくりをしながら後をついてきた。


「手伝ってくれるの?」

「そのほうが早く終わるだろ。俺は早くいちゃつきたい」

「変態」

「うるせー」


好き勝手いうけれど、私の気持ちはちゃんと尊重してくれる。
彼のそばが意外に居心地がいいのはそのせいなんだ。


「これ味噌入れていいのか」

「うん。お願い」

「んー。こんなもんかな」


小皿を使って味見をする彼の唇めがけて不意打ちのキスをする。唇についたお味噌汁をなめとって味見とか、私もずいぶん大胆になったもんだ。


「うん、おいしいよ」

「お、……お前っ」

「味見よ。おいしい」

「俺を翻弄するのはやめろぉっ!」


してやったりという気分で、私は彼を抱きしめた。




【Fin.】


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