強引同期に愛されまして。


「んだよ、心配してたわけ? かわいいとこあんじゃん」

「うるさいな」

「おふくろが何言ったか知らないけど、葉菜は仕事続ければいいよ」


何を気にしていたのかも、実はばれているのかな。
意外とこの人、私のこと見ていてくれているのかもしれない、なんて思う。

ただ、その間にも手が私の服をまさぐるのはいかがなものか。


「田中くん、あのさ」

「ん? つか、家では名前で呼べって言ってんじゃん」

「じゃあ城治。あの……私おなかすいてるんだけど」

「俺もだよ」

「じゃあご飯……」


ピーと炊飯器が炊き上がった音がする。
急いで作ってご飯を食べたいんですけどもいかがなもんですか。


「こんなお前見てたら、食べたくて仕方ない」


どこぞのエロ親父みたいな発言をして、私のブラウスに指を掛ける彼。
言い返してやろうって思っていたのに、続くキスにその気をそがれてしまう。

背中を抱く手に体を預ける。力を抜いても支えてもらえて、なんだか安心した。


「私、仕事辞めないからね」

「まだ気にしてるのかよ。やめろなんて言ってないだろ?」

「お母さんと喧嘩するかもしれないよ? いいの?」

「いいよ。やってしまえ。俺がお前の味方になる」

「わかった。そうする」


ああなんか、腹が決まってきた。

喧嘩してもいいとあなたが言ってくれるなら、私は自分を押し通そう。
未来予想図は、私とあなたで描き続ければいい。たとえ、横から汚されたり、塗りつぶされたりしたとしても、何度でも描き続ければいいんだわ。


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