とある国のお姫様
ありえない!
ー未唯ー

声が聞こえる。ものすごく眠い。誰!?
と思い目を開けると
「未唯起きろ、朝だぞ?」
そう、執事の湊叶
なんでタメ口かって?湊叶は幼馴染なの!
歳は私より二つ年上の19!執事になりたかったらしいの!
だからタメ口〜

「お前が起きねーと俺が怒られるんだよ」
「は!起きてるし!!起こしてくれてありがとうね」
「あいよ」
いつもこんな会話。てか執事のくせに俺が怒られるとか何よー!
と思ってたら部屋から出て行った
私は制服に着替えて学校に向かう
その時の送り迎えも湊叶の役目
「早く乗れよ」
相変わらずムカつくんだから!!
そういえばこの間湊叶出かけてたんだよねー。
彼女かな?好きな人かな?聞いてみようかな。
でもいきなり聞いたらへんかなー。
好きな人いる!?って聞いてみようかな!
「ねー、湊叶ー」
「何?」
相変わらず素っ気ない。なんか聞くの怖いな。でも聞きたい!聞こう!
「湊叶は好きな人いたりするの?」
「は?いきなりなんだよ。」
「ただ気になっただけ!どうなの?」
「教えない」
「教えなさいよ!!!」
「なんでお前に教えなくちゃいけねーんだよ、てか着いた。早く降りろ」
「わかったわよ!」
バン!
私は強くドアをしめた。何だろう。なんか嫌だ。隠すってことは好きな人がいるってことだよね?
何故かモヤモヤする。
私もしかして…
「ありえない!私が湊叶のことすきなわけないってゆーの!」
私は自分にそう言い聞かせた。


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