悪魔な先輩の彼女になりまして……
「……さ、さよなら」
「ナツメちゃーん」
「はははい‼‼」
なんちゅう返事の仕方だ、こいつは。今日はなんだかおかしいな。まぁ、いつもだけど。
「何焦ってんの?」
俺がそう問いかけてみれば、
「~♪」
鼻歌なんて歌いだした。
え、何この子。今ごろそんなごまかし方ってあるか?
ねぇよ。
単純に、素直に。無いと思う。
俺に隠し事か?
いや、残念ながら俺たちはそんな親しい間柄じゃねえ。