毒舌王子に囚われました


バレている……!?

わたしが、処女でなくなったことが……

って、だから、

「なんで、牧田部長?」

「一緒に消えてったろ」

……は?

「さっきは莉菜がいたからいわなかったけどさ。飲み会のあと、見たんだ。牧田に肩かかえられて歩いてる土生を」

なんのこと??

「見間違えたんじゃない?」

「お前……覚えてねーの?」

「全然。っていうか、わたしが一緒にいたのは牧田部長じゃなくて秋……」

「え?」

きょとんとする佐久間くんを見てハッとする。

秋瀬さんの名前を出しそうになった。あっぶない……。

「とりあえず、あのあと……牧田部長とは、いなかったよ?」

「いや、そんなはずない。確実に部長とお前だった」

そんなバカな。

「消えてったって……どこに?」

「……ラブホ街」

わたしが牧田部長とホテル街に消えていったのぉ……!?

「いやいや、ありえないよ」

「必死なのが怪しい。まぁ、不倫なんてそう人に言えないよな」

「ほんとに、部長とは、なにもなかったから」

「ふぅん。なら、いいけど」

どういうこと?

わたしは、本当に、牧田部長といたの?

でも、目が覚めたのは、秋瀬さんの部屋だった。

わけがわからない。

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