毒舌王子に囚われました


牧田部長、わたしのこと、いいなって思ってくれたんですか?

女の子として?

奥さんのことは、どう考えておられるのですか?

……頭の中が、ぐちゃぐちゃだ。

「稚沙都ちゃん……その顔、すっごくそそられる」

あごを持ち上げられる。

「やめて……」


冷たくされてへこんでも。

愛がなくても。

結局、わたしが求めてしまうのはあの人だ。


「助けて、秋瀬さんっ」


ガタンッ――!!


会議室のドアが、外側から勢いよく開けられた。

誰……?


「会社で盛んないで下さいよ」


秋瀬さん……

秋瀬さん……!!

なんで、こんなタイミングで現れるの?


「つーか、俺のものに手ぇ出さないでくれますか」
 
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