彼女の恋愛偏差値
『最後まで人の話をきかないのは、坂野の悪い癖だな』
クスッと笑う。
「どうせっ」
『昨日の電話、オレが言おうとしてたことわかってないだろ?』
「……どういうこと?」
『実家帰るつもりにしてたけど、坂野が空いてたら一緒に過ごしたいって思ってたんだけど』
え……?
「そう、なんだ」
あぁ、バカだよ。あたしゃ。
ハゲは私だよ。
『今どこ?』
「家」
『今、坂野んちの最寄駅にいんだけど』
「え!?」
『場所わかんないから迎えにきてよ』
「うんっ!」
神様、仏様。
私・坂野絵里は初めて出来たカレシと正真正銘のラヴいイヴを過ごせそうです!
ありがとうございます!
アーメン!
~恋愛偏差値乱高下 終~
