お前のために俺はいる
「ここ最近出来たばっからしいよ。梨奈ちゃんドーナツ食べよう〜♪」


江藤に連れてこられたのは駅前の小さなドーナツ屋。


店内に入ると甘い匂いとコーヒーの良い香りがした。


「うまそう〜、ね、梨奈ちゃんどれにする?」


周りに何人かお客さんがいるけど、


1番はしゃいでるのはこの男。


江藤が梨奈のことを気に入ってるのはよく分かる。


ま、江藤は誰から見ても分かりやすいタイプだからな。


いくつかドーナツを選び、ドリンクを注文した。


「俺が奢るからさ!!」


「えっ、悪いよ、、、私も払うよ」


「いいから、いいから!!梨奈ちゃんはここに座って」


「冬馬もこの俺が奢るんだから、ちゃんと今日は付き合えよ」


得意気に言う江藤の態度はなんだかムカつくけど、


梨奈とはもう少し話をしたいと思っていた。



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