俺の消えない記憶
それから数日後、


俺は由奈の家を訪ねた。


俺の家から歩いて15分。


そんな距離なのに今までずっとこの場所の前を通ることを避けていた。


それはたぶん、


見る景色が時間を戻していくようで、


なんだか怖かったから。


でもそれじゃあ何も変わらない。


そんなことはきっと由奈も望んでいない。


前に、、、前に進んでいきたいと思った。


「こんにちは」


「冬馬君!!よく来てくれたわね、さぁ、どうぞ入って」


「今日はすいません。ありがとうございます」


由奈の家は俺の記憶のあの頃のまま。


「おじゃまします、、、」


少し髪の伸びたお母さんが笑顔で迎えてくれた。


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