さようならマミー!
第1章-4
さようならマミィー!

 仕事が終わり、まっしぐらにモーテルへ戻る。モーテルでの夕食は、出前の
ピザを、ビールを飲みながら食べる。このモーテルから仕事先と正反対の方向
へ行けばレストランがある。頭が重く、夕食にの為に出かける元気がない。明
日になれば、時差ボケによる頭痛が軽くなれば、行くだろう。翌朝も昨日と同
じ時間に起きて、仕事先に、3日目には、帰りが遅くなり、近道の積もりでシ
ョーカットしたその帰り道にレストランの看板を見つける。モーテルに戻る前
に夕食を済ませる為にそのレストランに入った。中に入ると客は、誰もいない。
白人の女性、中年である。老婆には見えない。その白人女性が、私に話しかけ
てくる雰囲気がないので私から話しかけて見る。この店で食事が出来ないので
あれば、この店を去れば良い、今にも崩れそうな建物、客は、誰もいない。夜
遅いと言っても深夜ではない。10時過ぎのはずだ。

私 :何か食べる事出来ますか?

女性:そこに座りなさい。

 指をさした所は、カウンターのコーナー、何故カウンターのそれもコーナー
なのか理解出来ない。疑問を感じながら指示通りに腰を降ろす。注文を言って
ない、メニューらしきモノが無い、ただ座れと指示された。注文を取る行為も
ない。客が誰もいないレストランの中でコーナーに座れだけ、来た場所が間違
ったとぼんやり感じたが、即座にこの場所を去る行為に至れない雰囲気がある
のか、取り敢えず椅子に腰を、その白人の中年の女性は、料理を作り出した。
その行為をカウンターから見ている。不思議な空間と時間が流れ始める。私の
目線を気にせずに料理する彼女の身長は、おそらく170 cm前後だろう。髪は、
ブラウン、眼の色は、ブルーに見えた。細身には、見えないが太ってもない。年相応の体型に見える。このフロリダの田舎でレストランを、多くの利用者が、
常連客がいる様には、見えない。
木造立てのレストラン、空腹なのか、ステーキの臭いが加わり、そのステーキ
を待ち始めた。注文をしていないステーキを待つ、注文を聞かなかったはずの
ステーキを作る一人の白人中年女性と私に間に会話は、一切存在していない。ポテトも調理する彼女、それは、手作りによる、ステーキが先に皿にのって出
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