全ては君が知っている
その名前を出したくなかった。
今ここで聞きたくもなかった。
「俺も、まさか犯人が周藤くんだとは思わなかったよ。でも、近くにいるからこそ見えない事ってあるよね。」
淡々と語る城戸くん。
言われてみれば、心当たりはあった。
城戸くんと仲良くなったと話していた時の、あの曇った表情。
ストーカーされていると言った時の、あの驚きの顔。
ストーカーは学内にいるかもしれないと言った時の、何とも言えない表情。
そして、何より警察に相談するということを、一番近くで聞いていたのは誰でもない陽太くんだった。
全てが繋がる。
全てが繋がってしまった。