全ては君が知っている
城戸くんの家に着くと、私たちは向い合わせで座った。
城戸くんも一人暮らしだったんだ…。
そういえば、私は城戸くんの事、知ってるようで何も知らないんだよね。
少しの間、話をしていると城戸くんのスマホが音をたてた。
その音に思わず、ビクッとする。
「……あ、ごめん。バイト先から電話だ。ゆっくりしてて?」
そう言って、スマホを握ると城戸くんは部屋を出ていった。
バイトしてることも、知らなかった……。
私は、することもなくボーッとしていた。
城戸くんの部屋は物が少なく、整理されていた。
テレビや、机、パソコン、本棚など必要最低限の物しか置かれていないシンプルな部屋だ。
城戸くんの部屋を観察していると
ピロリロリン♪ピロリロリン♪
私のスマホの音が鳴った。
そして、画面を見て私は固まる。
"陽太くん"