【短編】ファースト・キスはあなたの部屋で
「…気持ちいいんじゃないの?」
「…そっか」
気持ちいいのか。
ふーん。。。
そっか。
全然、わからないな。
「遥、キスしたいわけ?」
「…はぁー!?」
翔真のおちょくるような声に、私は思いっきりそう言って、バッと彼の方を振り向く。
「……っ」
なんで…振り向いたりしたんだろう。
翔真の顔が、まともに見れない。
きっと今まで無意識に避けてきた。
翔真とこんな話をすることを。
なのに…。