一之瀬さんちの家政婦君
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月末の日曜日、飛鳥が買い物から戻ると見覚えの無い花束がデーブルに置かれてあった。
たしか出掛ける前には無かったものだ。
それにしても綺麗な立派な花束で、その美しさに吸い込まれるように飛鳥は花束を手にした。
良い香り……
思わず目を細めて息を大きく吸ってしまう。
そして、花束と一緒に一枚のメモ書きが添えられていた事に気付いた。
『快気祝いに持って行くといい』
一之瀬さんの字だ。
ぶっきらぼうな文章も彼らしい。
前に話をした時はあんなにどうでも良さそうだったのに。
飛鳥はすぐにスマホのメール画面を開き、和真宛てに『花束どうもありがとうございます』とメッセージを送った。
返事なんてきっと返ってこない。
別に期待しているわけではないのだけど。
出掛ける時間までに花が萎れてしまわないように、飛鳥は洗面所に水をはって花束を保管することにした。