日向くんを本気にさせるには。

遠くを見るようにわたしから視線をそらした


「だからお前が罪悪感みたいなの感じる必要ねーんだよ？俺の方が最低なことしてたんだし。」


「で、でも…っ」



「だーかーら、そんなしんみりした空気にすんなよ。俺がいいって言ってんだから笑え！！」


ぶにゅっとほっぺをガッツリ掴んできた


「ううう！！」

「ぶはっ、おもしれー顔だな。」


あっ、いつもの朔の笑顔…だ
この笑顔を見てなんだか安心した


「あっ、そうだ。お前この後気まずいからとか言ってあからさまに俺のこと避けるとかやめろよ？」


「そ、そんなことしないもん…！」


それこそ朔に対して失礼じゃない？



「いや、お前のことだから保証ねーな。」

「なっ！少しは信用してよ！」


わたしたち結構長い付き合いじゃん