嘘は取り消せない
「ねぇ、倉科さん」
「うぅ……ぐずっ 」
「少しだけ聞いてほしいことがあるんだ」
「な、に?」
目を擦りながら俺の方を向いてくれる
俺のすることはいいことなのか
卑怯じゃないのか
色々な疑問が飛び交うけど
今しかないと思った
「俺、倉科さんが好きだ」
「えっ………………………」
「今こんな状況で言うのはずるいって
分かってるけど」
倉科さんは目を丸くしたまま固まる
そしてすぐに下を向く
「俺が病院にいた時ずっとそばにいて話を
聞いてくれたり、辛い時は支えてくれた
そしてずっと倉科さんに
惹かれていたんだ」
「俺は倉科さんが悲しんでるとき、
辛い思いをしてる時にそばにいて支えたい
元彼のことで苦しんでるんだったら
忘れさせてあげたい
幸せにしてあげたい」
「もう、倉科さんが辛い思いをするところを
見たくない」
「俺、本気だから
今すぐにとは言わないから考えてくれると
嬉しい」
終始倉科さんは俯いたままだった
今、元彼のことで傷ついてるのに
また追い打ちをかせるようなことをした
きっとまた倉科さんは辛い思いをするだろう
悩んで悩んで…………
俺は最終的に倉科さんがどっちを選んでも
文句はない
そりゃあ、俺を選んでくれたら嬉しいけど
倉科さんが決めたことだから
やっぱり好きな人には幸せになって
欲しいから
「じゃあ、俺帰るよ
泣きすぎて目を腫らすないようにしろよ」
そして玄関を出る
何時間くらいいたのだろう
来た時は青空が広がってたのに
今はすぐにでも雨が降りそうな灰色
「こんにちは お久しぶりです 九ノ瀬さん」
「お! 大きくなったな、湊」
「どうして家から?」
「いや、ちょっと用があってだな」
「言ってくれれば何か買ってきたのに」
倉科さんと同じ色素の薄い茶色の髪を揺らし
申し訳なさそうに笑う
「じゃ、俺帰るな」
「はい またいつでも来てください」
「おう!」
そして俺は帰ろうとするがふと足を止める
「湊、」
「? 何ですか?」
「倉科さん………お前の姉さん泣いてるかも
しれない 傷つけたかもしれない
ごめんって伝えておいてくれると助かる」
「分かりました」
俺が家に着いた時、灰色だった空から
冷たい水が零れてきた
それはまるで傷つけてしまった女性の
涙のようで
「雨は嫌いだな」
長い間、やみそうにない
「うぅ……ぐずっ 」
「少しだけ聞いてほしいことがあるんだ」
「な、に?」
目を擦りながら俺の方を向いてくれる
俺のすることはいいことなのか
卑怯じゃないのか
色々な疑問が飛び交うけど
今しかないと思った
「俺、倉科さんが好きだ」
「えっ………………………」
「今こんな状況で言うのはずるいって
分かってるけど」
倉科さんは目を丸くしたまま固まる
そしてすぐに下を向く
「俺が病院にいた時ずっとそばにいて話を
聞いてくれたり、辛い時は支えてくれた
そしてずっと倉科さんに
惹かれていたんだ」
「俺は倉科さんが悲しんでるとき、
辛い思いをしてる時にそばにいて支えたい
元彼のことで苦しんでるんだったら
忘れさせてあげたい
幸せにしてあげたい」
「もう、倉科さんが辛い思いをするところを
見たくない」
「俺、本気だから
今すぐにとは言わないから考えてくれると
嬉しい」
終始倉科さんは俯いたままだった
今、元彼のことで傷ついてるのに
また追い打ちをかせるようなことをした
きっとまた倉科さんは辛い思いをするだろう
悩んで悩んで…………
俺は最終的に倉科さんがどっちを選んでも
文句はない
そりゃあ、俺を選んでくれたら嬉しいけど
倉科さんが決めたことだから
やっぱり好きな人には幸せになって
欲しいから
「じゃあ、俺帰るよ
泣きすぎて目を腫らすないようにしろよ」
そして玄関を出る
何時間くらいいたのだろう
来た時は青空が広がってたのに
今はすぐにでも雨が降りそうな灰色
「こんにちは お久しぶりです 九ノ瀬さん」
「お! 大きくなったな、湊」
「どうして家から?」
「いや、ちょっと用があってだな」
「言ってくれれば何か買ってきたのに」
倉科さんと同じ色素の薄い茶色の髪を揺らし
申し訳なさそうに笑う
「じゃ、俺帰るな」
「はい またいつでも来てください」
「おう!」
そして俺は帰ろうとするがふと足を止める
「湊、」
「? 何ですか?」
「倉科さん………お前の姉さん泣いてるかも
しれない 傷つけたかもしれない
ごめんって伝えておいてくれると助かる」
「分かりました」
俺が家に着いた時、灰色だった空から
冷たい水が零れてきた
それはまるで傷つけてしまった女性の
涙のようで
「雨は嫌いだな」
長い間、やみそうにない