【完】キミにぞっこん
「そうなんだ!お世話になってます」



佐賀さんと呼ばれた彼にペコッと頭を下げる。



「こちはこそ。如月さん、噂の彼女?」


「はい」


「噂って変なこと言ってないでしょうね?」


「如月さんかわいいとかばっか言ってますよー」



佐賀さんの言葉に星那の顔が赤くなる。



「佐賀さんやめてくださいよ!」


「ははっ。ごめんごめん。じゃあ料理出してくから」



佐賀さんが笑いながら去っていく。



「もー恥ずかしいわ」



星那が手で自分の顔を仰ぐ。



「ふふ。嬉しいよ」


「ここで嬉しくないって言われたら凹むわ」



苦笑いしてる。



それからコース料理にしていたみたいでどんどん料理が運ばれてきて美味しい料理をたくさん堪能させてもらった。



「ほんとここの料理美味しい」


「だよなー。よかったここにして」


「うん。ありがと」


「トイレ行ってくるな」



星那が席から立ち上がる。


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