ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう
そして、3枚めの撮影に突入です。
「真由ちゃ~ん。ダメでしょ、ちゃ~んとかわいいカオして写らなきゃ~」
「ど、どうせっ、かわいくないですよ~だっ」
はわわわわわ。
思わず目をあけると、
もう至近距離なんてモンじゃないほどの位置に桃川さんの顔があります。
えぇえぇ、
思いきり肩に腕を回されたままですし。
「オレはかわいいと思ってるよ?」
わー!
しかも、そんなことをテレずに言ってます!
はうううう。
桃川さんとの密着具合が私にとっては当然尋常な距離じゃない上に、
そんなことを言われたので、一瞬腰が抜けそうになりました。
「もうっ!もうっ!もうっ!」
ジタバタジタバタ暴れてみましたけど、放してくれませんっ。
そうして4枚め開始。
「ホントだって~」
プルプルと私は頭を振ります。
「もうー!真由ちゃんはっ」
ほっぺたになにか触れました。
前を見ると、桃川さんがほっぺたに唇をくっつけていますよ。
え?
へ?
はい?
ふえ?
はへ?
はい?
ほへ?
ええええええええええええ。
え!?
いや、あの、その!
やっぱり目の前の画面に映ってるのは、
桃川さんからほっぺたにチューされてる私がいるんですけどっ!
なにが起こってるんでしょうか?
私は頭がおかしくなったんですか?
んなワケないぞーーーーーーー!
がおおおおおおおお!
ぎゃわわわわわわわわ!