ロリポップ~甘い甘い恋に堕ちましょう
「それ、オレがレビュー書いたっす!」
ありさサン……。
遠藤さんのことやっぱり全然眼中に入ってないようです。
画面を食い入るように見てうなずいたり、首をひねったりしています。
さすがの遠藤さんも苦笑い。
ストンと、椅子に腰を下ろしました。
「遠藤さん、遠藤さん」
桃川さんがそう言って遠藤さんの肩をたたきました。
「このコですよ。“七人の侍”がいいって言ってたコ」
「あー!あー!あー!」
ありさちゃんを指差します。
ちなみに。
遠藤さん、人を指差しちゃダメですよ。
「いやぁ、君はすごいね」
遠藤さん感動しきり。
レビューを読み終えたありさちゃん。
くるりと体を遠藤さんに向けました。
「おぉ!?」
遠藤さん、おおげさなぐらいに驚いてますよ。
「最高ですねー」
「だろ~、だろ~」
ありさちゃんはニコニコしながら遠藤さんの手を握りました。
遠藤さんとありさちゃん。
顔を見合わせて何度も頷いてます。
ホント、ありさちゃんって最初のイメージとどんどんかけ離れてくなぁ。
でも、親しみやすくっていいな。