6月31日
 義経くんは、そう冷たく言い放ち、
「今から出かけるから」と言って玄関を出て自転車置き場に向かった。

 わたしも慌てて、自分の自転車に乗り、義経君を追いかけた。

 自転車に乗った義経君は素早くて、もう姿はうんと遠くに。

 わたしも全力でペダルをこいだ。


 6月31日の空は、青く、雲ひとつない。


 蒸し暑さで汗が噴き出る。はあはあと息もあがってきた。

 でも、わたしは力を緩めずに自転車をこぐ。

 絶対に義経君を見失ってはいけないのだ。

 
 

 


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