doctor×resident
山川先生は黒崎先生の言葉に頷いて隣の診察室へ行く。


呼吸が落ち着いてきた頃、ギュッと黒崎先生の温もりを感じた。
………抱きしめられてる?



「お前、俺を何回焦らせればいいの。
本当毎回お前のことになると、自分が自分じゃなくなる。」


「…え?」




黒崎先生は抱きしめたまま耳元で囁く。
その声に酔ってしまいそう。



「栞、お前が好きだ。」


それは大好きな人からの告白。
目から溢れる涙は白衣に一つ二つと落ちる。



これは夢?
いい夢を見てるの?




「でもっ…私、医者のくせに体弱いし点滴も全部苦手だしっ。
黒崎先生になんかつりあいませんっ。」

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