國比呂少年怪異譚・第二夜
私には昔、霊とかそういうものが見えていた時期があります。

別に見ようと思って見える訳ではなく、こっちの気分や事情に関係なく見えるので、実は結構困っていました。

町を歩いていても、人の後ろに貼り付いている霊が見えて、ひどい時はそれが普通の人間と区別がつかないくらいハッキリ見えるのです。

霊によっては1人でいるものもいて、そういう霊はますます見分けが付きにくい。

だから知らずに近づいて、変な波長やオーラを貰ってしまう事もありました。

それで一時期体調も崩していました。

人付き合いも苦手でした。

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