空と君とダイヤモンドと
「その顔!その顔が信用できないの!」



若松くんの腕を払う。


「あーあ。何度でも言い寄ってやるよ」


「そんな性悪男誰が好きになるか!」


「ふはは。お前ほんとさいこー」



なにが面白いのかまたお腹抱えて笑ってる。



「つーかそんなに俺と付き合いたくない?」


「ない」

「なんで?」



またあたしの腕を掴んでくる。



「好きじゃない」


「好きなやつでもいんの?」


「…好き人かぁ、」



若松くんの言葉に浮かんできたひと。



「…あれっ」



たしかに1人の男の子が浮かんできた。



「いる、かも」


「え?」


「好きな人できたかも」


「かもってもしかして俺?きづいた」



なんて勘違いを起こしてる男は放って歩く。



「待てよ」



あたしが離れれば必ず追ってくる。
なんなんだこいつは。

あたしのことが嫌いだと思ってたのに。


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