空と君とダイヤモンドと
「瑛梨奈、塁さんのこと大好きだもんな。最初入学式で急に告ったときはマジで焦ったけど」



ワカが懐かしそうに微笑む。



「あれね。あの時ワカに渡り廊下連れていかれたよね」


「いや、あの場に置いとくのは無理って判断したんだよ。やばいだろ」



もう二年生も半分以上過ぎている。
入学式なんてもう1年半も前のことなのに
すごい最近のことのように思い返せる。



「今年のクリスマスはさ」


「ん?」


「俺と過ごそうな」



ワカがあたしの頬に触れる。



「うん。楽しいクリスマスにしようね」



去年はどん底のクリスマスだった。
最後にはワカとご飯行って、笑ってたけどね。



「去年もさ、結局は一緒にいたよな」


「うん。ご飯食べたよね」


「今年は俺の彼女だって言えるんだ。それがどんなに嬉しいかお前わかんねぇだろ」



ずっとあたしを思っていてくれた彼の言葉はとても重みがあった。

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