空と君とダイヤモンドと

一緒にいてくれる存在⚾︎

「架純の家に行っていい?」



ワカに振られた帰り道。
架純に電話をしていた。



『ごめーん!今お姉ちゃんが来てるの』


「そっかぁ」


『架純だれ?』



架純の声ではない声が聞こえる。



『瑛梨奈だよー』



架純がその声の主に言う。



『ちょっと貸してよー『え!?』



架純とお姉さんらしき方の声が聞こえたかと思ったら



『どうもー架純の姉です』



と聞こえてきた。



「ど、どうも…」



架純のお姉さんといえば、塁くんの彼女。
この前まで付き合ってた人。



『ワカとデートしてたの?』


「は、はい…」



〝ワカ〟という名前を聞いただけで目頭が熱くなる。



『ねぇ、架純に何か相談あったんじゃないの?これから来たら?』


「え?」



何かを知ってるような彼女の声。



『ワカとのこと知ってるよ』



そう告げられた。



「なんっ…」



言葉にならず代わりに涙が出てくる。

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