空と君とダイヤモンドと
「こいつこういうのあがっちゃうんすよ」



声がしたのは塁くんじゃなくワカの声。



「だから、あまり囲まないでやってくださーい」



なんてあたしの保護者みたいな雰囲気を出す。



「保護者かよ。お前」



北川さんきもそんなふうに言われる始末。



「ごめんね。俺何も言ってあげれなくて」



塁くんが気まずそうな顔をする。



「塁くんは悪くないよ。あたしこそうまくできなくて…」


「瑛梨奈ちゃんは何も悪くないよ。はぁ、俺が言いたかったのになんであいつが言うんだよ」



少し不貞腐れ気味の塁くん。



「ほら、試合前のグラウンド練習はじまるまたいですよ?」


「あぁ。かっこいいとこ見せるから、惚れなおして」



そんなことを言いながら颯爽とグラウンドに入っていく。



「ごめん、俺出しゃばったかな?」



塁くんがいなくなったのを確認してワカがあたしの隣に来る。



「ううん。ありがとう」



どうやったって、あたしのことをよく知ってるのはワカなんだよね。
塁くんよりも良く知ってるんだ。

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