空と君とダイヤモンドと

君とずっと⚾︎

━━ピンポーン



意を決して部屋のチャイムを鳴らす。


なのに、返答が無い。



「どこか行っちゃったのかなぁ…」



せめて自分の気持ちだけは言いたかったからきたはいいもののどこかに出かけているのかワカは出てこない。



「大輝さんのファンなんか?」


「え、部屋ばれんの?」



見てみれば高卒新人の2人だった。
ワカと同期入団だけど、年は高卒だから四つした。



「あ、いや…」



これじゃあただの怪しい人でしかない。



「大輝さんのファン?」


「いや、あたしは…」


「え?大輝さんが呼んだデリヘルかなんか?」



あらぬ方向へ勘違いが進んでしまってどうしたらいいのかわかんなくなる。



「大輝さんそんなの呼ぶほど女の子に不自由してねぇだろ」


「じゃあやっぱファンじゃん。見逃してやるからさっさと行ったほうがいいよ」



このふたりにはあたしがワカの知り合いであるという考えはまったくないらしい。

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