空と君とダイヤモンドと

彼女の存在⚾︎

「瑛梨奈あけおめー!」



架純が抱きついてくる。



「架純ー!なんか久しぶりだね!」



今日はまだ冬休みだけど補講があって登校日。
部活もクリスマスから今日まで休みだから、まだ塁くんには会ってない。



「実家帰ってたからねー。瑛梨奈は?」


「あたしは帰らなかったんだー」


「そっかぁ。初詣は?」


「ワカと…」



初詣。
ワカ誘われてふたりで行ってきた。
楽しかったんだよ。
ひとりでいると塁くんのこと考えちゃうからよかった。



「おはよ!!」


「はよー!」



ワカと良基があたしたちの隣に座る。



「なんでこんな正月明けに学校あんだろな」



ワカが本当に面倒そう。



「ねー。でもどうせ明日から部活だしな」


「そーだな。お前大丈夫かよ?」



ワカが心配そうに見る。



「…うん。多分」


「多分って」


「だってー。こういう経験ないんだもん」


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