空と君とダイヤモンドと
「瑛梨奈ちゃんはなんでここに?」



鷺沼さんが首を傾げる。



「野球部のマネージャーやってもらうんだ」


「え!?マネージャー制度できんの!?」



鷺沼さんが顔をぱあっと輝かせる。



「んな、嬉しいのかよ。塁」


「だっていままで選手が交代でやってたじゃん!その分練習できるとか最高じゃん!」



鷺沼さんの顔から本当に野球が好きなんだって伝わってくる。



「瑛梨奈ちゃん、マネージャー1人だし大変かもしれないけどよろしくね」


「はい。頑張ります」


「よーし!ホームランでもいっちょ打ってくるかなー!」



鷺沼さんは肩を回しながらバッティングマシンに向かっていった。


「いい人そう」



あたしは皐月くんに言ったつもりだった。



「あぁ?」



皐月くんの代わりに返事をしてきたのは若松くん。



皐月くんはいつの間にか鷺沼さんのところにいた。


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