君に愛されて..
《グイッ》
「ゆぅ、大丈夫だ」
私が昔から一番安心する香り
「たっちゃん..」
気付けば私はたっちゃんの胸の中にいた
「優梨大丈夫!?」
隣から愛菜の声がする
私はたっちゃんの胸からは顔を上げずに、それでも愛菜に分かるように必死に頷いた
「お久し振りです」
「あれ、ゆぅの幼馴染の遠藤だっけ」
「はい」
たっちゃんと先輩が話してる声がする
「そっか、修学旅行か!」
「先輩はどうして?」
「あれ?知らない?俺、京都の大学に進んだんだ」
別に先輩とたっちゃんは仲が良いわけじゃない
二人の面識はほとんどないし、ただ私が間にいた関係ってくらい