【完】蜂蜜色のヒーロー。
気持ちが弾んでしまう。
「ねえねえふたりとも! ここでもいいかなあ? どっか行きたいとこある?」
生真くんの元気な声にはっとすれば、ファミレスを顎でしゃくっていた。
そこは、肉料理から甘いものまで揃っているところで、葵がお腹空いてないと言っていたから、そこを配慮してのことなんだろう。
「俺はどこでもいい。妃莉は」
「あ、私も」
「オッケー、ここにしよっか」
「あ、あたし、特大パフェ食べたい!」
「腹減ってねえって言ってたのに?」