【完】蜂蜜色のヒーロー。


うん、と頷きながら、焼きそばパンを頬張る彼は、美味しそうに食べるわけでもなくて。


でも、その目は私をしっかり捉えていて、恥ずかしくなる。



「明日からでもいい?」


「早いほうがいい」


「美味しくなくてもいい? 失敗しちゃう可能性もあるよ」


「なんでも食べる」



そんなわけで、明日から彼のぶんもお弁当を作ることになったけど、お弁当箱とかがない。


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