【完】蜂蜜色のヒーロー。


ほんの少しだけ、機嫌が悪くなった気がして、私は戸惑った。


一緒に行きたくないわけじゃないけど、彼を連れ回すわけにもいかないし……。



「……訂正する。一緒に行きたいから、行こう」


「……っ、うん……わかった」


「先に行くなよ」



私がこくりと頷いたときにはもう、御津くんの機嫌は直っていた。



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