お見合い相手は冷血上司!?
子供の頃は『明後日ね』なんて言われると、長くて待ちきれないと焦がれたりもしたものだけれど、今の私には瞬きをする僅かな瞬間と変わらないように感じる。
それが大人になった証拠なのかと言われたら分からないけれど、嫌なことがある時ほどやって来るのは早いのは、昔も同じだったのだろうか。
――お見合い当日。
「起きろ亜子! いつまで寝てるんだ!」
一週間めいいっぱい働いた週末の朝だというのに、興奮気味の父に起こされて目を覚ました。
寝ぼけ眼のままベッドボードに置いた目覚まし時計を見ると時刻はまだ六時前で、思わずベッドの上でスライムのように項垂れたけれど、父はそんな私のことなどお構い無しにスキップをして踊り出す。
娘が顔も知らない人とお見合いするっていうのに、どれだけ浮かれてるんだ……。