君は私の太陽
揺れ動く気持ち
外は日差しが強く、セミもうるさく鳴く季節。
もうすぐ私の学校は夏休みに入る。

「はーい、皆聞いてくださーい」

学級委員が教卓の前に立った。

「夏休みに、肝試し大会開催しまーす」

クラス中は一斉に騒ぎ出した。

「静かに!2人1組になって行います」

その瞬間更に騒ぎ出した。
私にとってそんな話、正直興味がなかった。

「栞ちゃん、肝試し大会行くよね?」

転校生くんは顔を近づけて笑顔でそう尋ねてきた。

「私、いいよ…そういうの苦手だから…」

「え、行こうよ」

「やだ…」

その一点張りだったものの彼はしつこく行こうと誘ってきたため、つい行くと答えてしまった。
すると、彼は飛び上がるほど喜んだ。

やっぱり、この人は変わってる。
そう思った。
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