浅葱色の記憶

土方歳三 

よし!どうにかサクタを試合に出せる!

勝手に入隊まで推し進めるつもりだ

これほどの強者が、女に入れあげて
その腕を鈍らせるなんて
もったいねぇ!!!


「珍しく歳が楽しそうだな」

「まあな」


局長 近藤勇が、俺を見て目を細めた



「かっちゃんこそ、ご機嫌だな」

「噂のサクタ君に会えるんだからな」

「おう!強えぞ!」



まず、棒術で原田左之助と試合

力で優っていたが、技術でサクタが勝ち



次に、剣術で藤堂平助と試合

スッと木刀に手を添えた
居合か

と、思った時にはサクタの勝ち




これほどとは…




「サクタ君!壬生浪士組への入隊を認める」


「え?」



こうしてサクタの意志を無視して
強引に加入させた







「佳乃に怒られる…」








サクタの引き攣った顔が
妙に印象深かった













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