浅葱色の記憶
自分でも驚くほど冷静だった

道着でよかった




とりあえず、夢ではなさそう




なんで、タイムスリップしたんだろう


???


あれ?



私… なんで家を飛び出したんだろう…














「きゃあーーー離して!!!いやぁ!!!」






人集りから、悲鳴



なんで、誰も助けないの?

あー

相手が刀持ってんのね



「すみません その肩に担いでる棒
貸して貰えますか?」



魚屋らしき人から借りた棒を手に
男の後ろへ


こいつ… 私に気がつかないの?


「おい」

「なんだ?小僧?引っこんでろ!!」


悪役らしい台詞ね


まずは、両膝を後ろから棒で叩いて
体制が崩れたところを狙い
娘さんを掴んだ左手を棒で叩いて
ついでに刀を持った右脇を叩いて
腹を打ち、刀を奪って、顔面横に刺す…


あれ? 


気絶してる…


胴を決めたところで意識なかったのね




刀をそこら辺に転がして



「ありがとうございました」



棒を返して、その場から立ち去ろうとした
なにせ、視線が痛い













< 3 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop