浅葱色の記憶
数日後









「サク!あのね、新選組の上司が来てるんだ
佐々木只三郎さんって言うんだけど…」


「ああ お茶ですね!わかりました!」


「違うんだ!サクを貸して欲しいって!」


ニコニコしてる沖田さんを見つめ
フリーズ…

私、貸し借りする物なの?



「嫌だって言ったら駄目なんですか!?」


「サク… 上司なんです!粗相は…ね?」


「今、どちらに?」


「近藤さんの部屋です」



襷を外して、近藤さんの部屋へ向かう


「近藤さん、佐久田です」


スパッと襖が開く


「おお!おお!これ程とは!おお!!」


何コイツ…

「よし!これに着替えてこい!」


渡されたのは、女物の着物

着方がわからない…
近藤さんの隣に座る、土方さんをチラリ

察してくれたようで

「俺の部屋に山崎がいる手伝って貰え」

「はい」





土方さんの部屋に行くと


「脱ぎ!」

「後ろ向いててよ!」

「女みたいなこと言うなや!」

「女です!!!」

「そやった」



山崎さんに着物を着せて貰い
髪を結われ、化粧をしてもらう


「わ!私!良いとこの娘みたい!
わぁ!どう?似合ってる?」

「///////似合ってるで」





「よし!見せに行こう!」




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