浅葱色の記憶
素性
「はぁ~」


幹部に集合がかかり、なぜか私まで

近藤さんの部屋に行くと

佐々木さんがいて

なかなか話し始めず、挙げ句ため息


「なんなんですか?辛気くさい!」


「誰のせいで辛気くさくなってるとおもってんだ!!」


「知りませんよ!!興味ありません!!」


「お前だ!!馬鹿!!」


「馬鹿とはなんだ!!…?…私?」


「実は…」



会津公が、私の噂を聞き
会いたがっていて
本当は、見廻組に入れるつもりが
女だということで、困っているらしい


「意味がわかりません
私、新選組から出ませんよ!
勝手に困ってれば!?」


「サクタ…殿に女だと言ってないんだ」


「だから!女じゃなくても行かないって!」


「指令書がでてるんだ
サクタを見廻組にくれれば
新選組に報酬が出る」


「じゃあ 女だと言えば?」


「それが、女なら
側室にしたいとかなんとか」


「……え?」



どっちにしろ、来いってやつ?




「佐々木さん!!」


「なんだ」


「もとはと言えば、私を騙したのが悪い!
潔く会津公に謝りなさい!」


「命令すんじゃねえ」


「じゃあさ!会津公が新選組にきたら?」


「コイツ本物の馬鹿か?」


名案だと思ったのに

全員から、冷ややかに見られる



「とりあえず、俺は上司だぞ?
その態度どうにかしろ!」


「よし!会津公の所に行きましょう!」



「「「「「「「「えええええ!!!」」」」」」」」



「私が直接断ればいいんでしょ!?」



そうじゃない!って、色々
あーだ、こーだ言われたけど



「佐々木さんも、新選組も
上司だから断れば角が立つんでしょ?
グタグタ悩むの嫌なの!
私には、他にたくさん悩みがあるから!
さぁ!佐々木さん行きましょう!」












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