私たちの、歪な関係
私はその紙を封筒に入れ、元あったとおりに置いた。
悪い予感は当たったけど、不思議と気持ちが落ち着いている。
……そうか、お父さんとお母さんは離婚するんだ。
「……ぃ、ゆい!優衣!」
はっ…
隼の声にはっとして振り向く。
「……大丈夫?」
隼はそう言って私の手をとる。
「救急箱とかある?」
「……………えっと…ない」
「…ちょっと探さしてもらうね」
隼はそう言ってリビングの棚とか引き出しを探して絆創膏と消毒液やらを見つけると、私をソファに座らせた。
……探している間も、私の手を離さなかった。
そして手際よく消毒してくれて、絆創膏を貼ってくれた。
「……………ありがとう」
そう小さく呟くと、隼は笑った。